両親から働けと言われ続けるのが嫌で部屋に鍵をかけて一歩も外に出なくなります。起きている時間は夜になり昼夜逆転した生活です。司法試験の勉強は一切やらず、ゲームをやったり漫画を読んで気を紛らわしていました。完全にひきこもりニートになりました。好きなときに寝て、好きなときに食べられる自由はあっても精神的には自由はありません。気が狂いそうな日々をすごしていると私より先に母親のメンタルが壊れました。

とある休日に母親が絶叫していて目が覚めました。慌ててリビングに行くと私は母親に見つかり、『この親不孝者。出て行け』と鬼の形相で怒鳴りつけられます。母親は父親に私を家から追い出すように叫んでいたようです。

ひきこもりニートになってしまった私は、苦しみしかないこの世に勝手に生まれさせた両親を逆恨みしていました。怒鳴りつける母親に真剣に殺意がわき、一家心中してもいいくらいに思いました。恨みのこもった目で母親をにらみつけてにじり寄ると両親は私の異変に気付きました。
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母子で命のやり取りになってしまうかもしれない修羅場を治めたのは父親でした。
『母さん、母さんだけが苦しいのではない。凡太(私の名前)は私たち親以上に苦しんでいる。長い間孤独に耐えて受験勉強をするのは想像以上の辛さだろう。愛する息子のために感情的になってはいけない。凡太よ。毎日生きているだけで苦しかろう。今の状況を変えてみないか。父さんも母さんも、できることは何でも協力するから。お前はまだ若い。いくらでもやり直しがきく。』
と普段は無口な父親による魂のこもった話が終わると母親も私も泣き崩れました。

そしてお互いに謝罪の気持ちを口にして前を向くことに決めました。私たち一家が心中や殺人事件に至らなかったのは父親が、母親と同じように感情的にならずに冷静でいてくれたことだと思います。

この日を境に、毎日家族で話し合いをしました。結論としては地元北海道では求人が少ないから上京して職を探すことにしました。東京での生活費を1年間は全部用意するから、お金のことは気にせずに仕事探しに集中しなさいとのことでした。

私は両親を殺して刑務所行きでもいいから、ひきこもりニート状態から脱出したいと切望していました。それが、前向きに就職を応援してもらえる形でひきこもりニート生活脱出へ一歩を踏み出せたのは、ありがたかったです。
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