私はひきこもりニートから脱出すべく始めた就職活動において、職歴が無いため書類落ち数百社と大苦戦します。管理部門として最後に面接へ行った企業から内定がもらえました。経理職を希望しましたが、経理は別の方の採用が決まっていたため総務庶務として同郷の社長に拾ってもらえました。せっかく拾ったもらったのですが見事にブラック企業でした(当時はブラック企業という言葉はありませんでしたが)。
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配属されたのは人事総務部です。性格がひねくれすぎているお局の嫌がらせを受けながら庶務雑用中心の業務です。私と同時に経理で採用された方はイヤミ経理財務部長のネチッこいイジメで心が折れてしまい半年で退職してしまいました。私が経理を希望してことを覚えていた社長によって、欠員補充ではなく私が経理と総務庶務を兼任することになりました。

私は頼まれた仕事は優先させて、自分の仕事は家に持ち帰って土日で仕上げました。職歴を積むために3年間は我慢しようと決めて、3年限定を心で呪文のように唱えつつ、率先してこなしました。1年経ったころには気づけば人事総務、経理財務の重要な業務を私が担当している状態ができ上っていました。

ほぼ休みの無い状態が1年続いてさすがに気力体力的に厳しくなってきたころ、経理の若手スタッフの女性から私がやっている総務庶務の雑務を引き受けると提案されます。どこか近づきがたい経理の女性からの声がけに驚きました。お局とも話をつけてくれました。この経理の女性は社長とデキているという噂が社内であって、お局もイジメの対象にはできないようです。

来客のお茶の片づけ、電話取り、雑用等が全く無くなっておかげで、自分でスケジュールを立てて仕事ができるようになり深夜残業や休日の仕事からは解放されました。私の庶務業務を一手に引き受けてくれた経理の女性は処理能力が高く、雑用をこなしながらも、ほぼ残業ゼロでした。時間に余裕ができた私は経理の女性が起票した伝票をチェックするようになりました。イヤミ経理財務部長は税理士として知識がありますが、細かな伝票はノーチェックのため、私が伝票チェックをすることは、経理の女性もありがたいと言ってくれます。

経理の一通りの流れは理解でき、人事の給与計算、社会保険の仕組みや労務管理も経験し、日々の業務は効率的にまわすことができるようになりました。総務庶務をやってくれている経理の女性にお礼をしたく、食事に誘ってみました。社長とデキている方みたいなので、あくまで感謝の気持ちを示す食事です。

二人で食事をすると、仕事中とは打って変わってよく話し、笑う方でした。管理部門を含めて会社の人たちとは、かかわりを持ちたくないから必要なこと以外は話さないそうです。あまりのギャップに驚きつつ、軽くお酒を飲んでいたこともあり、社長との関係を聞いてしまいました。
『×××さん(経理の女性)は、社長のお知り合いで入社したの?』とさぐりをいれてみます。
『フフフ。天平さん、私が社長とデキていると思ってます? 全くの事実無根なのに社内で噂になっていることを知ってるよ。根も葉もないことで人を色メガネで見る人たちばかりでだいっキライ!!!』と予想外の答えが返ってきました。

私は会社の人たちにひきこもりニートだったことは話していませんでいたが、経理の女性には全部話をしました。拾ってもらった社長には感謝しかないけど、3年経ったら転職を考えていることも話しました。仕事中は必死に業務をこなすべく、あまり口をきかない私がよくしゃべることには経理の女性もイメージが違うとビックリしていました。

人事なのに他人に頓着の無い人事総務部長、イヤミしか言わない陰険な経理財務部長、性格がひん曲ったお局、無口で近寄りがたい経理の女性という厳しい人間関係の中で仕事をしていましたが、経理の女性とは完全に打ち解けて味方ができました。クソみたいな組織にいても誰か一人でも味方がいれば気持ちの持ちようが変わるものです。目標にしていたブラック企業での3年間の職歴を積む修行の達成に希望が見えてきました。

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