3月決算の企業の株主総会は佳境を迎えています。株主総会は株式会社の所有者のである株主のために法定された会議で、最高決議機関となります。株式会社の持ち分である株式を証券市場で取引できるようにして、世間から幅広く資金調達をする株式会社が公開会社(上場会社)です。

上場企業は日本に約3,500社しかありません。日本の企業数が約400万社弱と言われていますから極めて少ないです。企業は上場をすることで、市場通して資金調達が可能になり、知名度や信用力も上がります。一方で多種多様かつ多数の株主が企業の持ち主として資本参加してきます。株主から経営を委託された経営者の評価の場は株主総会になります。

放漫経営、コンプライアンス違反といった公開企業としての社会的責任を果たさない企業の株主総会は荒れます。今年はシャープ、三菱自動車の経営者がボコボコにやられていました。放漫経営やコンプライアンス違反は論外としても、業績悪化や株価下落も株主からは批判の対象になります。経営陣に対する経営方針や株主への還元等について、物言う株主が増えていうのは株式会社の所有者としては当然のことをしているわけです。

一般的に株主総会の議長を務めるのは社長で証券会社や顧問弁護士と綿密にリハーサルをします。株主総会の事務局(裏方)として社長を支えるのは一般的に総務部となります。暴言を吐いたり感情的になる株主への対応も含めて、質問に対する想定問答を作ります。株価や株主還元については特に厚めに回答を準備しておきます。

株主総会の会場では、中央に議長である社長、社長の両側のひな壇に取締役・監査役、社長の後方に事務局が待機しています。私も事務局長として社長の真後ろに座って株主総会を見守ったことがあります。株主からの質疑応答タイムは緊張の瞬間であり、想定問答の範囲に収まって社長が無難に回答をして乗り切った時は、ガッツポーズをしたくなります。実際にガッツポーズをしたら、株主から怒号が飛ぶのでできませんけれど。

管理部門の業務の中で総務の仕事は、上場企業で株主総会運営をやったかどうかで次へ転職するときの経験値は大きく変わってくるといえます。<img src="http://www.rich1.net/img/danraku.gif" alt="段落調整">


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